
浜崎達美 著
目次
歌集に寄せて
昭和63年(61首)
平成元年(110首)
平成2年(109首)
平成3年(85首)
平成4年(105首)
平成5年(117首)
平成6年(86首)
平成7年(77首)
あとがき
歌集
大伯の海四六判
(ケース入)224頁
定価:2,310円
(本体2,200円+税)
岡山県の東北部、のどかな田園地帯に療護施設「旭川荘竜の口寮」がある。浜崎さんがここへ移り住んで以来、説明書を頼りに独力でワープロの使い方も覚えた。わずかに残る左手に棒をもち、毎日数時間はワープロに向かう。
短歌との初めての出会いは三十数年前、以来歌を詠み続けてきた浜崎さんにとって歌を詠むことは生きることの”あかし”である。これまでも次々歌集を発表してきた浜崎さん、第5集目の「大伯の海」もきっと深い感動と勇気をわれわれに与えてくれるに違いない。
マスコミも激賞
「浜崎さんは岡山県邑久郡牛窓町生まれ。題名の「大伯の海」は「日本書記」の記述によって、牛窓付近の海の古名として知られる。昭和49年に岡山県文学推奨短歌部門で入選した。平成2年に療護施設に入ってから、独力でワープロを習得。左手に棒をくくりつけてキーをたたき、作歌に励んでいる。「ワープロと電動車いすが私に新しい希望を与えてくれ、自分を見失うことなく、その日、その時の感情の赴くままに、詠み続けてきた」という。
郷里に住む老いた両親や寮母らのさりげない気持ちをそっと31文字に託する。無理解な他人を許し、ささくれた自分の心を鼓舞する。浜崎さんにとって短歌は懸命に生きてきたあかしであり、癒しなのだろう。人間は互いに弱く、悲しい存在だからこそ、優しくなれるのだと作品を読んで思う。」山陽新聞
平成8年8月26日付抜粋